| 01/11 | |
「太陽を盗んだ男」を見ました〜♪ |
正月休みに、ついに手を出してしまいました〜。
伝説の長谷川和彦監督製作、
カルト人気を誇る邦画です。
主演、沢田研二。
助演、菅原文太。
ヒロインは、池上季実子
ネタバレ気をつけましたが、
あらすじあります。ご注意を。
(それでも面白いから見て!(笑))
伝説の長谷川和彦監督製作、
カルト人気を誇る邦画です。
主演、沢田研二。
助演、菅原文太。
ヒロインは、池上季実子
ネタバレ気をつけましたが、
あらすじあります。ご注意を。
(それでも面白いから見て!(笑))
原作はレナード・シュナイダー。「蜘蛛女のキス」書いた人ですね。長谷川監督がほれ込んで、原作を自ら翻訳し、脚本に仕上げたそうな。筋立ては、やる気のない中学の理科教師が、自ら原子爆弾を製作、それを使って国家権力と対峙するという荒唐無稽というか、ぶっ飛びすぎてて、いっそ興味がわくよなストーリー。
のっけから音楽がなつかし〜(笑)時代ですなぁ。ばりばり”太陽にほえろ”風に、キュインキュイン音われしてますぜー。井上尭之さんてば。。。
映像の切り取り方が実験的で、そこも時代性を感じます。いろいろ模索してたんだなぁ〜、このころ。
この映画のストーリー自体、主人公の城戸先生が、曖昧模糊とした日常の、虚無感から抜け出そうとしてあがき、手探りするような、「生きるってなんだ?」っつー命題を、極限の感覚で感じ取ろうとしてるような、気だるさの底に必死さがあってよかったすねー。
ヒリヒリするよな乾き。あきらめ、閉塞感の理由もわかんないまま、彼は日常に押し流されていたんですが、修学旅行の引率中にバスジャックにあい、皇居(坂下門)の前で大活劇の末、警視庁の山下という警部の、型破りな行動を見て彼の中のなにかが目覚めてしまう…。
非日常の興奮が焼きつき、彼をとりこにしたのか。いま「生きている」という強烈な実感を求めて、城戸は、なんと原爆の製作を企てる。
よれっとしたジャージ姿とか、きったないアパートとか。ミョーに生活感ありありで、ざらついた画面にすっごいマッチしてますよ(笑)つか、皇居や国会議事堂でゲリラ撮影ってマジ?(汗)お堀で炸薬がガンガン爆発してますけど〜。ええのか〜(^^;)いやもう、アクション・サスペンス映画としても上等な部類ですけど! 本格的ですやん。役者さんたち、みんなすっごい顔ぶれ揃えてるンですよ〜〜;
バスジャックしちゃった武装老人は旧軍人? 古い軍用銃に古い手榴弾ぶらさげて、「陛下にお会いしなければならん。息子を返していただくのだ」 ひぇ〜、精神科を退院したばかりというイッチャッて感がめちゃめちゃ上手いっす。。。バスの中でショットガン振り回したり、この辺のシーンからして細かい。計算と緊迫感の演出が上手い!引率でまきこまれた城戸センセ(普段は風船ガムとあだ名される、無気力男)が、ひどく生き生きしてくるんですよね〜。
設定が大風呂敷だけに、こういうのは細部手を抜いたら芝居壊れるとはいえ、こだわりようが半端じゃないっす。許可ナシで、ホンマにこんなにエキストラと赤ランプわんわん、千代田のお城でやっちゃっていいのか〜〜〜; で、一課の腕っこきという山下警部が、白いハンカチふりながらバスに乗り込んできたり、これまたゴツかわいい(笑) ズレ感がおかしい。もちろんわざとなんですけど、城戸センセは台所用品つかって割烹着姿でプルトニウム精製していくんですよ〜(かわいい)爆発ありーの、狙撃ガンガンやりーの血のりとかもすんごいリアルでー、日本映画ってこんな派手だっけ? いや、深刻なハードボイルドだったっけ??
東海村原発襲撃シーンとか、これは後年「神の火」のまんま(苦笑)さすがにセットですけど、荒い日本海のコラージュとか、かっこよかった〜♪
不気味さと、ざらついた不透明な時代の空気をよく捉えてあるなーと感心。授業で原爆の作り方とか講義するし〜(苦笑)ところどころキッチュで安っぽく(秋葉の部品街なんてオタクにはたまらんでしょう)、こぎれいな仕上がりをわざと拒否してるような構成も味があります。
フィルム・ノワール的に城戸の悪魔のような計画がどんどんと進行していく醍醐味が一段落すると、一転して彼に恐ろしい(あるいは当然の?)神の火を盗んだ報いも。。。(怖)
山下警部と城戸がときおり交錯しつつ、城戸の計画は次の段階へ。できあがった原爆の模型をえさに”9番”と名乗り、政府を脅迫。要求は「TVのナイター中継を最後までオンエアしろ」あっさりかなえられて見たものの、彼はその切り札を次にどう使うかまるで思いつかず。。。ラジオ放送を聴いて、視聴者からアイデアを募ったり。
いやー、おかしいっていうか。シュールっていうか。家のガスオーブンで焼成される酸化プルトニウムには参りました〜;こわいよ、こわいよ〜。完成したときロックを雄たけびあげて歌い踊るジュリーに鬼気迫りますっっ。でもかっこいいし、色っぽいのさー! エライ被写体やな〜。
若くてきれいな池上さん。濡れ場もないのに、そこはかとなくエロティシズム。菅原文太氏もさすが。警察側の役者さんは大御所ぞろい!渋い〜〜。で、次なる要求は「ローリング・ストーンズ日本公演」。当時彼らは入国禁止だったんだって、薬物所持の前科で。現金5億とともに、渋谷の東急デパートで撮影された群集パニックシーン、上手いもんです。もちろん、その次の公道カーチェイスとスタントの切れっぷりもたいしたものでした。
車かっぱらって人気DJと逃避行(車は提供マツダ)。その一瞬、壊れたサングラスの枠だけのこったフレームごし、うつむき加減の城戸センセの表情が最高〜〜〜〜〜!!!メガネ萌えどころの話じゃないっすよー。残ったサングラス側の半顔は闇に沈み、白く浮かび上がった表情は凄艶そのもの。悪魔そのもの。ぞくぞくしましたぁ〜♪ 美しすぎる、恐ろしすぎる。触れるな、それこそが、毒。
ラストは武道館を背景に、山下警部とすさまじい大立ち回り。これまたボコボコのぼろぼろで。。。
最後の最後までどんでん返し! 息つく暇もナシ。しかも、ずっと悪漢小説っぽかったこの映画の主眼が、いっきに切り替わって山下警部の「まっとうな」意見が、ずしりと視聴者に響いてくる仕掛け。
これはお勧め〜!と言っておきます。
ラストシーンがこわすぎるぅぅぅ。。。(TT)
ジュリーは主題歌ひとつ歌わず、あくまで役者に必死でくらいついてて。そこがまたすばらしかったですね。菅原氏はアカデミー助演男優賞受賞。ジュリーも報知映画主演男優賞もらったそうな。
長谷川監督と山本又一朗PDのコンビは、さすがにこの映画で物議をかもしすぎたのか、映画ファンの切望にもかかわらず、以後業界活動を休止って、感じ。。。なんですかねぇ?
いやはや、この作品自体が、どでかい爆弾(笑)
でも、表面的なものより、奥にある熱くまっとうな精神性
にこそ、真髄があると思いますけど。それが監督の
言いたかったことでしょ? 熱いメッセージ性、時代の空気、
大胆な挑戦、輝くスター(といっても、彼が大衆に決して
埋没できない異質さを求められての起用と思われ)、
そして確固たる映像技術! 名作です。
追記
DVDに映画の番宣が収録されてまして、
それは本編のとーりの映像なんですけど、
あおり文字とナレーションがっっ、「嘘八百」(大笑)
そんなやる気のあるキャラちゃうかったやん、
城戸センセーはぁ〜〜! もっと無気力〜で
退廃的で虚無的な内容だってばてば☆
昔見て、凄くよかった映画って、当時の空気とか、自分の状況とかもあって、よかった場合もあったりするので、再見するのが怖かったりするんですが、春日さん感想を読んで、これは見ても大丈夫かもと思いました。
上映当時、長谷川監督も話題の人でしたし、凄くセンセーショナルで話題になっていた記憶があります。
沢田研二は、彼にこういう曲を、こういう服を、こういう役をという感じで、その魅力にとらわれた当時のトップクリエーターたちがこぞって彼の元に集っていたような、そんな印象があります。
古い話でごめんなさい(笑)。年がばれますね。
茶母の視聴、検討してみます。
上映当時、長谷川監督も話題の人でしたし、凄くセンセーショナルで話題になっていた記憶があります。
沢田研二は、彼にこういう曲を、こういう服を、こういう役をという感じで、その魅力にとらわれた当時のトップクリエーターたちがこぞって彼の元に集っていたような、そんな印象があります。
古い話でごめんなさい(笑)。年がばれますね。
茶母の視聴、検討してみます。
通りすがり [URL] 2009/01/11(日) 23:13 [EDIT]
>通りすがりさま
> 昔見て、凄くよかった映画って、当時の空気とか、自分の状況とかもあって、よかった場合もあったりするので、再見するのが怖かったりするんですが
わかります〜! 昔すごくおいしかった食べ物がいま全然おいしくないとか、よくあります(笑)いろいろ経験値があがると、評価も変化しますよね。いい印象を壊すのももったいないですし。いやー、当時センセーショナルだった理由に納得しました。今見ても驚きますもん、イロイロ(@@)しかもけれんをけれんで終わらせてないとこが…唸りますねぇ!
> 沢田研二は、彼にこういう曲を、こういう服を、こういう役をという感じで、その魅力にとらわれた当時のトップクリエーターたちがこぞって彼の元に集っていたような、そんな印象があります。
> おっしゃるとおりかと〜。ジュリーの声と外見と雰囲気は、ファンはおろか当時の才人たちにさえ、夢を見させるミューズっぷり(笑)自分も含め、影響受けた人にとってはすんごい触媒だったと思います。ご本人がこれぽっちもそんなこと考えてない冷静さに比して、関係者の熱狂ぶりがこれまたズレてて可笑しいのですよね…。もちろん、やるとなったら徹底的!なあの態度も、男惚れを誘うと思います、ハイ。美貌が有名ですけど、なんだか異次元というか、異星人とあだ名されたくらい、フツーにしてても浮いてるあの雰囲気が独特で…(オーラのせい?)
いえいえ、古い話は大好きです〜(笑)
「茶母」は手に入りにくいので、レンタル店で「チェオクの剣」(字幕)をごらんになるのが一番簡単かと思います。なるべく休前日にごらんください。理由は…(ふふふ)お気に召すような気がするのですよね〜(^^)/~
> 昔見て、凄くよかった映画って、当時の空気とか、自分の状況とかもあって、よかった場合もあったりするので、再見するのが怖かったりするんですが
わかります〜! 昔すごくおいしかった食べ物がいま全然おいしくないとか、よくあります(笑)いろいろ経験値があがると、評価も変化しますよね。いい印象を壊すのももったいないですし。いやー、当時センセーショナルだった理由に納得しました。今見ても驚きますもん、イロイロ(@@)しかもけれんをけれんで終わらせてないとこが…唸りますねぇ!
> 沢田研二は、彼にこういう曲を、こういう服を、こういう役をという感じで、その魅力にとらわれた当時のトップクリエーターたちがこぞって彼の元に集っていたような、そんな印象があります。
> おっしゃるとおりかと〜。ジュリーの声と外見と雰囲気は、ファンはおろか当時の才人たちにさえ、夢を見させるミューズっぷり(笑)自分も含め、影響受けた人にとってはすんごい触媒だったと思います。ご本人がこれぽっちもそんなこと考えてない冷静さに比して、関係者の熱狂ぶりがこれまたズレてて可笑しいのですよね…。もちろん、やるとなったら徹底的!なあの態度も、男惚れを誘うと思います、ハイ。美貌が有名ですけど、なんだか異次元というか、異星人とあだ名されたくらい、フツーにしてても浮いてるあの雰囲気が独特で…(オーラのせい?)
いえいえ、古い話は大好きです〜(笑)
「茶母」は手に入りにくいので、レンタル店で「チェオクの剣」(字幕)をごらんになるのが一番簡単かと思います。なるべく休前日にごらんください。理由は…(ふふふ)お気に召すような気がするのですよね〜(^^)/~
春日 [URL] 2009/01/12(月) 17:51 [EDIT]

